カタログ ペインを使って整理する

カタログ ペインは便利なペインで、多くの方法でファイルのカタログ化、並べ替え、グループ化、検索や管理ができます。

カテゴリ

カテゴリを使用すると、ファイルを内容と関連したセクションに簡単に整理することができます。ファイルにカテゴリを適用しても、そのファイルがフォルダから移動されたり、コピーが作成されることはありません。カテゴリはユーザーの希望にあわせてシンプルあるいは複雑に設定することができ、カテゴリの名前もユーザーが指定することができます。ユーザーが一目見ただけでわかるように、異なる種類のアイコンが用意されています。ファイルがカテゴリに割り当てられると、カテゴリ別に検索、並べ替え、グループ化ができるようになります。

ファイルをカテゴリに適用する方法の 1 つに、ファイル一覧からファイルを選択し、希望するカテゴリ上に直接ドロップする方法があります。色付きのアイコンを選択して、カテゴリーを識別して、] キーを使って利用できるアイコンを選ぶこともできます。ファイルには複数のカテゴリを適用できますが、アイコンは1つのみとなります。包括的なカテゴリ管理を行うには、プロパティ ペインの[整理]タブを使用します

人物

カタログ ペインの[人物]グループに は、表示モードの顔検出 ペインで割り当てた人物の名前が表示されます。顔検出で識別されている場合は、名前を選択して、その人物が写っているすべての写真を表示できます。顔検索オプションを設定すると、[人物]グループの右上隅にある設定メニュー (ギアアイコン) を使用して、割り当てられた名前、推奨ネ一 ム、またはその両方を表示するかどうかを設定できます。

顔検出は ACDSee 写真館 2021 ホーム の64ビット版でのみご利用いただけます。

キーワード

キーワードを使用して、ファイルを階層に編成できます。 [ プロパティ]ペインの[整理]タブで、階層キーワードを作成して割り当てることができます。キーワードは、ドラッグアンドドロップを使用して、画像にすばやく追加できます。また、キーワードを右クリックを使用して、コンテキストメニューで管理することもできます。

重要度

画像やファイルに 1 から 5 までの重要度を適用することができます。重要度を適用すると、重要度に基づいて検索、並べ替え、管理ができるだけでなく、重要度やカテゴリ、自動カテゴリと組み合わせてこれらの作業を行うこともできます。ファイルに複数の重要度を適用することはできませんのでご注意ください。重要度が適用されているファイルには、ファイル一覧のサムネイル上にその数字が表示されます。重要度は、カテゴリーと重要度の割り当てと検索で管理できます。

カラーラベル

カラーラベルと使ってファイルをカタログ化することができます。ワークフローの異なるステージを異なる色で表示することができます。写真またはドキュメントを確認する際にカラーラベルを割り当てて、それに従って名前を変更することができ ます。

自動カテゴリ

ほとんどのデジタルカメラは、写真撮影時に、そのファイルに関する情報を作成し埋め込みます。この情報はメタデータと呼ばれ、カメラ名や機種、ファイルのサイズ、シャッター速度、撮影時のカメラ設定などが含ま れます。ACDSeeはこの情報を使用して、自動カテゴリを作成します。自動カテゴリを使用して検索して、メタデータを含む画像を見つけることがで きます。例えば特定のサイズの写真、特定のカメラで撮影した写真など、複数の自動カテゴリーを選択してファイルを探すことができます。また、このデータをプロパティペインを使って追加することもできまます。

保存済み検索

同じ検索条件を頻繁に使うような場合、その条件をプリセットとして保存し、後で使用すると便利です。保存済み検索は、検索ペインの上部およびカテゴリ ペインに表示されます。カテゴリ ペインでは、名前をシングルクリックする、あるいはイージーセレクト バーの白いチェックボックスクリックするだけで使用可能です。

カタログ ペインで保存済み検索を新規作成するには:

  1. カタログ ペインの [保存済み検索]領域にある [新規の保存済み検索]アイコンをクリックします。
  2. [検索] ペインが開かれます。

  3. 検索条件を入力したら [保存済み検索] アイコンをクリックします。
  4. カタログ ペインの [保存済み検索] と、検索 ペインの [保存済み検索] ドロップダウン リストに新規の保存済み検索が表示されます。

スペシャルアイテム

スペシャル アイテムを使用して、データベース内の全画像、未分類の画像を素早く表示することができます。次のいずれかを選択します。

データベースと ACDSee 埋め込まれたデータ

ファイルに重要度やカテゴリを設定すると、この情報は ACDSee データベースにも保存されます。各ファイルにこの情報を埋め込むことで、ファイルの場所を移動したり、ファイルを共有したり、必要に応じて情報を取得したりという作業を簡単に行うことができます。データベースでは、情報は特定のファイルと常に関連付けられています。Windows エクスプローラのように、ACDSee 以外のアプリケーションを使用して移動または名前の変更が行われると、そのファイルと ACDSee データベースのリンクが壊れてしまいます。各ファイルに情報を埋め込んでおけば、このような事態が発生しても、データベースを再構築して情報を取り込むことができます。

プロパティ ペインを使用し て、キャプションやキーワードなどを ACDSeeデータベースに追加することも可能です。時間をかけてカテゴリやキーワード、注記などを適用すると、ファイルの検索や整理が楽になります。プロパティペインを使った整理の方法について学びましょう。

ACDSee は XMP を使用して ACDSee メタデータを各ファイルに埋め込みます。XMP に対応しているのは一部のフォーマット、拡張子のみです。例えば、GIF、JPEG、DNG、PNG、PSD および TIF などです。これらのファイルフォーマットの場合、ACDSee メタデータはファイル内部に埋め込まれるため、ファイルの名前を変更したり ACDSee の外に移動したりしても ACDSee メタデータを読み出すことができます。現時点で XMP をサポートしていない RAW、 ABR の場合、ACDSee メタデータは、サイドカー ファイルに書き込まれ、同じフォルダに保存されます。サイドカー ファイルは元のファイルとは別ファイルであるため、名前の変更やファイルの移動は一緒に行う必要があり、そうしないと ACDSee メタデータは失われます。

イージーセレクトバー

イージーセレクト バーは、フォルダ ペインおよびカタログ ペインの左側にある縦列のバーです。これらはこのようになります: 。イージーセレクト バーを使用して複数のフォルダやカテゴリを選択し、ファイル一覧ペインにそれらの内容を表示することができます。カタログ ペインでイージーセレクト バーを使用して、カテゴリ、重要度、自動カテゴリ、保存済み検索、スペシャル アイテムの組み合わせを選択することも可能です。例えば、重要度 1 の付けられている画像で [人物] カテゴリが適用されているすべての画像など、ユーザーの希望する組み合わせで表示することができます。

また、イージーセレクト バーをブラウズ検索ペインで使用することも可能です([表示]から[ブラウズ検索])。

完全一致/部分一致 ボタンとイージーセレクトを合わせて使用すれば、カタログ ペインは特定条件でファイルを探すことができるパワフルな検索ツールとなります。

イージーセレクトバーを適用するには:

フォルダ ペインまたはカタログ ペインで、表示したい各項目の左にあるインジケータを選択します。インジケータは、選択した項目の方に方向が変わります。

カテゴリや重要度、またそれらのコンビネーションを選択し、条件に一致するファイルがない場合、空白のサムネイルと共にファイル一覧にメッセージが表示されます。ファイルを含んだフォルダに素早く戻るには、[戻る] をクリックします。

カタログ化されたファイルを表示するには:

1 つ以上のカテゴリ、重要度、自動カテゴリ、保存済み検索またはスペシャル アイテムを選択します。その分類に割り当てられたファイルは、ファイル一覧ペインに表示されます。

ファイル一覧の上部にあるコンテンツ バーに、現在選択されているカテゴリやアイテムが表示されます。ブラウズ検索ペインを使用して、特定のフォルダ内にある特定のカテゴリ、重要度またはアイテムに絞り込んでブラウズすることができます。

完全一致/部分一致

カタログ ペインには、完全一致/部分一致 ドロップダウン リストが 2 つ備えられています。ペインの上部にあるリストはカテゴリ用、中部にあるリストは保存済み検索用です。完全一致/部分一致 オプションを使用すると、ファイル一覧に表示されるサムネイルが次のように絞り込まれます:

カタログ アイコン

カテゴリ

カテゴリに割り当てられているファイルを識別します。

重要度 1 ~ 5

ファイルの重要度を表示します。

新規の保存済み検索

保存済み検索を新規作成することが可能な検索ペインが開かれます。

保存済み検索

保存/新規保存のメニューが表示されて、検索条件を保存できます。

イージーセレクト インジケータ (選択済み)

カテゴリ、重要度、自動カテゴリまたはその他のアイテムを選択し、ファイル一覧ペインに表示します。

イージーセレクト インジケータ (選択解除)

カテゴリ、重要度、自動カテゴリまたはその他のアイテムの選択を解除します。ファイル一覧ペインには表示されません。

部分一致/完全一致

ファイル一覧ペインに表示される画像をコントロールします。

カタログ ペインでアイコンを非表示にするには、[ツール ]から[オプション]をクリックし、[カタログ]を選択します。[オプション] ダイアログボックスで、[アイコンを表示 する] チェックボックスをオフにします。

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