画像を修整する

[画像の修整] ツールを使用して、次のような欠点や傷を補整することができます。

  • 皮膚に見られる傷やにきび跡
  • 電話線やその他の不必要なオブジェクト
  • 雪の結晶や窓を反射したフラッシュ
  • レンズ上のキズや水の雫

修復ツールには 4つの 以下に挙げるオプションがあります。スマート消去、ヒーリングブラシ、ブレンド クローニング、 クローンブラシ。

[ヒール]:[ヒーリングブラシ]を選択すると、[修復ツール]が画像の一部からピクセルを別の領域にコピーしますが、実施前にコピー元のピクセルを分析します。そしてコピー先のピクセルも分析してから、その周りの領域とマッチするようにピクセルを自動的にブレンドします。これで、置き換えられるピクセルの光と色が、その周りの領域としっくりなじむことになります。[ヒーリングブラシ]は、肌や毛皮など、複雑な質感を含む写真に使用すると特に効果的です。

クローン:[クローンブラシ]を選択すると、[修復ツール]が写真の一部からピクセルを別の領域に正確にコピーし、完全に同一の画像領域を作成します。このツールは比較的シンプルな領域、色数の少ない領域のある画像修整に効果的です。これは完成した写真に、全く同じピクセルを再現するのが難しいためです。

ブレンド クローン:[ブレンド クローン]ツールを選択すると、[修復ツール]が写真の一部からピクセルを別の領域に正確にコピーしますが、実行前にコピー先のピクセルを分析し、コピーしたピクセルとブレンドします。

スマート消去:[スマート消去]については、以下の[スマート消去]についてのセクションを参照してください。

使用した設定は プリセットとして保存し、後で再利用することができます。

画像を補整するには:

  1. [編集] モードで、[修復] グループから [修整ツール] を選択します。
  2. フィルタのドロップダウンメニューやツールバーから [修整ツール] にアクセスすることもできます。

  3. 次のいずれかを選択します。
    • ヒール:コピー元の領域からコピー先の領域へピクセルをコピーし、コピー先の領域周辺のピクセルとなじませます。
    • クローン:コピー元の領域からコピー先の領域にピクセルをコピーします。
    • ブレンド クローン:コピー元の領域からコピー先の領域にピクセルをコピーし、コピー先の領域のピクセルを分析して、コピーしたピクセルとなじませます。
    • スマート消去:ブラシ効果を適用していない場合の画像の見え方の予測に基づいて、ブラシ効果を適用した領域のピクセルと塗りつぶしを分析します。以下の スマート消去 セクションをご覧ください。
  4. 以下の表の説明に従い、[ペン先の幅] と [フェザリング] スライダをドラッグします。
  5. 画像を右クリックし、ソースとなる領域を設定します。この領域のピクセルが、コピー先に使用されます。
  6. コピーしたい領域をクリック&ドラッグします。美肌効果ブラシを選択した場合、マウスボタンを離した際にACDSee 写真館 2022 プロにてピクセルの分析と置き換えが行われます。ブレンドクローンツールを選択した場合、マウスボタンを離した際に、ACDSee 写真館 2022 プロにてピクセルの分析と置き換えとブレンドが行われます。
  7. 以下のいずれかの操作を行います。
    • 変更を適用してツールを閉じるには、[完了] をクリックします。
    • 変更を適用せずにツールを閉じるには、[キャンセル] を クリックします。

[リセット]をクリックすると、スライダがリセットされます。変更を保存した場合は、設定をリセットすることはできません。[編集]設定のみを破棄したい場合は、[ファイル]>[現像済みに戻す] を選択します。

マウスをスクロールして作業しながらブラシサイズを調整するか、スクロール中にシフト キーを押してフェザリングを調整します。

修整ツールオプション

ブラシの幅を設定します。

ブラシの幅を設定します。ブラシの幅の最大値は、画像のサイズに相対します。

フェザリング

ブラシの端に適用するフェザーの量を設定します。フェザリングを行うと、元の画像領域と修整された領域の違いがスムーズになります。

フェザリングは特定のピクセル数ではなく、ペン先の割合として設定されます。つまり、ペン先の幅をリセットしても、新規のペン先の幅の割合にフェザリングが自動調整されることになります。このオプションは、[ブレンド クローン]ツールでは使用できません。

圧力

クローン ツールのソース ポイントを設定した後、スライダを調節して、適用されている効果の強度をコントロールします。

カーソルでプレビューを表示

このチェックボックスをオンにすると、カーソルで選択したソースポイントのプレビューが表示されます。

スライダーを右クリックすると既定値に戻します。

スマート消去

ブラシでなぞったり[スマート消去]機能を使用したりして、画像から不要なオブジェクトを削除できます。[スマート消去]は、画像を分析して、ブラシでなぞった領域の最適な塗りつぶし方を予測します。この動作は、ブラシ効果を適用していない場合の画像の見え方の予測に基づいて行われます。

  1. [編集] モードで、[修復] グループから [修整ツール] を選択します。
  2. スマート消去を選択します。
  3. [ペン先の幅]スライダをドラッグするか、マウスホイールを動かして、ブラシの幅を設定します。
  4. 塗りつぶしたい領域をブラシでなぞります。マウス ボタンを離すと、塗りつぶしが適用されます。目的の外観が得られるまで繰り返します。

 

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