画像を修復する

[画像の修整] ツールを使用して、次のような欠点や傷を補整することができます。

  • 皮膚に見られる傷やにきび跡
  • 電話線やその他の不必要なオブジェクト
  • 雪の結晶や窓を反射したフラッシュ
  • レンズ上のキズや水の雫
  • センサーについたほこりによる影

修整ツールとして利用可能な3つのオプション:ヒーリングブラシ、ブレンドクローニングツール、 およびクローンブラシ。

[美肌効果] ツールは画像の一部を別の領域にコピーしますが、コピーする前にソース元のピクセルを分析します。そしてコピー先のピクセルも分析してから、その周りの領域とマッチするようにピクセルを自動的にブレンドします。これで、置き換えられるピクセルの光と色が、その周りの領域としっくりなじむことになります。[ヒーリングブラシ]は、肌や毛皮など、複雑な質感を含む写真に使用すると特に効果的です。

[クローン] ツールは、正確なピクセルを写真の一部の領域から他の領域にコピーするためのツールで、同一の画像領域を作成することになります。このツールは比較的シンプルな領域、色数の少ない領域のある画像修整に効果的です。これは完成した写真に、全く同じピクセルを再現するのが難しいためです。

[ブレンド クローン]ツールを選択すると、[修正ツール]が写真の一部からピクセルを別の領域に正確にコピーしますが、実行前にコピー先のピクセルを分析し、コピーしたピクセルとブレンドします。

使用した設定は プリセットとして保存し、後で再利用することができます。

最高の結果を得るためには、ヒーリングブラシを使用する前に画像に幾何学的な操作を行います。

画像を補整するには:

  1. 現像モードの[補正] グループにある[修復] タブで、次の操作を行ってください:
    • ヒール:コピー元の領域からコピー先の領域へピクセルをコピーし、コピー先の領域周辺のピクセルとなじませます。
    • クローン:コピー元の領域からコピー先の領域にピクセルをコピーします。
    • ブレンド クローン:コピー元の領域からコピー先の領域にピクセルをコピーし、コピー先の領域のピクセルを分析して、コピーしたピクセルとなじませます。
  2. 以下の表の説明に従い、[ペン先の幅] と [フェザリング] スライダをドラッグします。
  3. 画像を右クリックし、ソースとなる領域を設定します。この領域のピクセルが、コピー先に使用されます。
  4. コピーしたい領域をクリック&ドラッグします。美肌効果ブラシを選択した場合、マウスボタンを離した際にACDSee プロにてピクセルの分析と置き換えが行われます。ブレンドクローンツールを選択した場合、マウスボタンを離した際に、ACDSee プロにてピクセルの分析と置き換えとブレンドが行われます。
  5. 以下のいずれかの操作を行います。
    • 変更を適用してツールを閉じるには、[完了] をクリックします。
    • 変更を適用せずにツールを閉じるには、[キャンセル] を クリックします。

マウスをスクロールして作業しながらブラシサイズを調整するか、スクロール中にシフト キーを押してフェザリングを調整します。

正確なプレビューが表示するには、クローンを加えるとき、画像を 100% で拡大して編集してください。

赤目補正および現像ブラシやグラデーションなどその他の調整に、美肌効果やクローンをすることはできません。

修整ツールオプション

ブラシの幅を設定します。

ブラシの幅を設定します。ブラシの幅の最大値は、画像のサイズに相対します。

フェザリング

ブラシの端に適用するフェザーの量を設定します。フェザリングを行うと、元の画像領域と修整された領域の違いがスムーズになります。

フェザリングは特定のピクセル数ではなく、ペン先の割合として設定されます。つまり、ペン先の幅をリセットしても、新規のペン先の幅の割合にフェザリングが自動調整されることになります。このオプションは、[ブレンド クローン]ツールでは使用できません。

スライダーを右クリックすると既定値に戻します。