全般調整を使用する

[全般] グループでは、画像全体の調整を行うことができます。

使用した設定は プリセットとして保存し、後で再利用することができます。

[全般] で現像処理を行うには:

  1. 現像モードで調整タブを選択します。
  2. [全般] から、以下の表を参考にして調整します。

スライダーを右クリックすると既定値に戻します。

調整オプション

露出

スライダを右に移動して露出を増やすか、左に移動して露出を減らします。eV は露出の 1 補正値です。

ハイライト

スライダを右にドラッグして、露出オーバーの領域にある画像の細部を復元します。

フィルライト

スライダを右にドラッグし、画像の暗い領域にライトを追加します。

コントラスト

スライダを右に移動してコントラストの量を増やすか、左に移動してコントラストの量を減らします。

彩度

スライダを右に移動して彩度の量を増やすか、左に移動して彩度の量を減らします。

バイブランス

スライダを右に移動して自然な彩度の量を増やすか、左に移動して自然な彩度の量を減らします。自然な彩度を増やしても、画像のトーンは影響されません。彩度と異なり、すべての色に等しく影響するわけではありません。

明瞭度

透明度ツールは画像の詳細に鮮明度を追加します。明瞭度スライダは、影とハイライトを強調せずに中間調のコントラストを高めます。スライダを右に移動して明瞭度の量を増やすか、左に移動して明瞭度の量を減らします。

かすみの除去

かすみ除去ツールにより、画像にコントラスト、ディテール、消えた色を復元します。これは特に、かすみ越しに記録された画像に対して使うと便利です。かすみは、埃や煙などの粒子が画像、特に空の明瞭度を奪うことで発生します。スライダを右へ動かすほど、かすみが減少します。

[設定]ボタンにより、最後に保存した設定、あるいは最後に使用した設定にスライダをリセットします。自分の設定をプリセットとして保存し、それをコピーしたり、貼り付けたりすることもできます。

eV に関するテクニカル解説

eV は exposure value (露出値)を略したものです。画像を撮影する際、露出は F 値 つまり絞り値、そしてシャッタースピード、ISO によって決定されます。一般的に、カメラは内蔵された光測定に基づいて、最適な露出を自動的に検出した後、その値に合わせて F 値とシャッタースピードを設定します。ただし、晴天あるいは暗い場所での撮影でカメラの光測定が適切に行われなかった場合は、F 値とシャッタースピードが不適切に設定されます。その結果、露出アンダーまたは露出オーバーの画像が生成されます。[露出] スライダを使用すれば、画像撮影時の不適切な設定によって引き起こされた露出問題を補正することができます。

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