選択範囲を使用する

[範囲選択] ツールを使用して、画像全体ではなく、画像のある特定領域だけを選択して、その領域だけに編集やフィルタを適用することができます。[範囲選択] ツールには 6 のさまざまな選択ツールがあり、画像の領域の選択方法がツールごとに異なります。選択したツールによって、利用できるオプションやコントロールが変わります。

範囲選択ツールを使用するには:

  1. 編集モードで、パネル上部にある次のツールから選択してボタンをクリックします: ブラシ選択ツール、 多角形選択ツール、 四角形選択ツール、楕円形選択ツール、投げなわ選択ツール、マジックワンド選択ツール。各ツールの詳しい使用方法につきましては、下記をご覧ください。

選択範囲 ツールは、次の編集ツールで利用することができます:

  • 強化: 肌の色合い
  • 追加:ヴィネット、特殊効果、チルトシフト、描画ツール、グレイン
  • 露出/ライティング:露出、レベル調整、自動レベル、トーンカーブ、Light EQ™、かすみ除去、覆い焼きと焼きこみ
  • カラー: ホワイトバランス、カラー EQ、カラーバランス、モノクロ変換、スプリット トーン
  • 詳細:シャープネス、ぼかし、ノイズ、明瞭度、詳細ブラシ, 色収差

選択範囲をプレビューするには:

  1. 以下に詳述する選択ツールの1つを使用して選択範囲を指定します。
  2. 画像のすぐ下にあるボタンバーで、アイコンをクリックしたままにして、選択マスクをプレビューします。
  3. オプション:メインメニューから[選択] > [選択をバスケットに送信]の順に選んで、現在の選択範囲を選択バスケットに配置します。

選択範囲ツール

  • フリーハンド投げ縄: マウスを左クリックしカーソルをドラッグして、選択したい範囲を囲むように描きます。描いているときには、描いた領域を示す線が表示されます。マウスを放すと、線の開始点と終了点が自動的に結ばれ、選択範囲の領域を完了します。選択された領域は、点滅破線のようなラインで表示されます。
  • マジックワンド: 画像上の任意の場所をクリックすると、その色と同じピクセルすべてが選択されます。クリックしたところと同じ色のピクセルだけを選択するか、あるいは写真で近いカラーピクセルすべてを選択するかを選ぶことができます。しきい値を増やして、選択範囲に含むピクセル数を増やすことができます。しきい値が小さいほど、クリックされたピクセルに近い色を持つピクセルだけが選択され、従って選択されるピクセルの数を制限することになります。しきい値が大きいほど、より離れた色のピクセルまで選択範囲に含まれます。
  • 四角形または 楕円形:クリック & ドラッグで選択範囲の開始点を長方形または楕円で指定し、マウスを放して終了点を指定します。
  • 形状選択:イメージ上の任意の領域をクリックして選択を開始します。マウスを移動すると、選択範囲がカーソルに沿って変化します。選択ラインの方向を変更するには、マウスの左ボタンをクリックします。ダブルクリックすると選択が完了します。選択中にドロップされた点はコーナーノードです。コーナーノードを削除するには、それを右クリックして [削除] を選択します。選択にカーブノードを追加するには、コーナーノードがすべて設定された後、2つのコーナーノードの間のラインをクリックしてドラッグするとカーブラインが出現します。完了したら、[コミット] を選択して保存し、[破棄] を選択して削除します。
  • ブラシ: ブラシ選択ツールを使うと、色、明るさ、または色と明るさの組み合わせに基づいて、選択範囲を絞ることができます。選択範囲を定義するために、コンテキスト バーのドロップダウン メニューから、[色]、[明るさ]、または[マジック]を選択します。ブラシの中心を、対象とする色、輝度、または色と明るさの組み合わせに合わせて、ブラシ処理を開始します。しきい値を増加させて、より広範囲のピクセルを選択範囲に含めることができます。しきい値が小さいほど、クリックされたピクセルに近い色を持つピクセルだけが選択されるので、選択されるピクセルの数を制限することになります。右クリックで選択範囲を消去できます。
  • AI オブジェクトの選択: マウスの左ボタンをクリックし、カーソルをドラッグして、選択する領域の周囲を緩やかに描画します。 描画すると、描画した位置を示す線が表示されます。 マウスを放すと、線の終点が自動的に始点に結合して選択が完了します。 AI は描画領域内のオブジェクトを検出し、オブジェクトの周囲に鮮明な選択範囲を作成します。

オーバーレイ オプション

範囲選択タスクに最適な可視化に基づいて、選択範囲の見た目をカスタマイズすることができます。

選択オーバレイをカスタマイズするには:

  1. 選択 | オーバーレイ オプションを選択します。
  2. [オーバーレイ オプション] ダイアログで、次のオプションのいずれかを選択します。
  3. 点滅破線

    このオプションでは、動く点線で選択範囲の輪郭線を引きます。

    選択範囲をハイライト

    このオプションでは、選択した色で選択範囲にハイライト処理を施します。ドロップダウン メニューから色を選択します。[透明度] スライダを使うと、カラー オーバレイの透明度をカスタマイズできます。

    選択範囲を露出

    このオプションでは、選択した色で、画像内の選択されていない領域にハイライト処理を施します。ドロップダウン メニューから色を選択します。[透明度] スライダを使うと、選択されていない領域の透明度をカスタマイズできます。

  4. [OK]を押します。

選択範囲 ツールを使う

[投げ縄]を使用するには:

  1. 投げ縄ボタンを選択します。
  2. 画像上で、左マウスボタンをホールドしながら、選択したい領域の周りを描きます。
  3. マウスボタンを放すと、選択範囲が完了します。
  4. 選択範囲をクリアするには、画像上の任意の場所をクリックします (投げ縄、四角形、楕円形の場合)。
  5. 既に選択されている範囲に追加するには、Shiftキーをホールドしたままでか、またはコンテキストバーにある 選択範囲に追加ボタンを押してから、元の選択ラインの一部を含むようにして形を描きます。
  6. マウスを放すと、オリジナルの選択範囲に描かれた形が追加され、新しい選択範囲として表示されます。

  7. 複数の領域を選択範囲に追加するには、Shiftキーをホールドしたままでか、またはコンテキストバーにある選択範囲に追加ボタンを押してから、該当の領域を描きます。
  8. その他の選択範囲のラインに触れない限り、離れた領域を選択範囲に追加することができます。

  9. 選択範囲から任意の領域を削除するには、Ctrlキーをホールドしたままでか、またはコンテキストバーにある 選択範囲から削除ボタンを押してから、元の選択範囲の一部を含むか、または全部を取り囲む形を描きます。
  10. 選択領域の外側で編集または効果を適用したい場合、[選択] > [反転] をクリックすると選択範囲を反転します。
  11. これで、オリジナルの選択範囲の外側が全て選択されることになります。

[プレビュー]ボタンを長押しすると選択範囲マスクのプレビューを表示できます。

その後、適用したい編集ツールや特殊効果を選択して、 選択範囲に適用します。

マジックワンドを使用するには:

  1. マジックワンドボタンを選択します。
  2. 画像上にある任意の色をクリックします。
  3. 次のいずれかを実行します:
    • [しきい値]スライダを調整して、選択範囲に含む、または含まないピクセル数を指定します。[しきい値]スライダは、クリックしたピクセルにどれだけ近い色のピクセルを選択範囲に含めるかを設定するものです。
    • クリックしたピクセルと同じ色のものだけを選択したい場合は、[連結]チェックボックスをクリックします。
    • Shift キーをホールドしながら選択範囲の辺りをクリックすると、ピクセルが追加されます。
    • Ctrl キーをホールドしながら選択範囲の辺りをクリックすると、選択範囲からピクセルが削除されます。
  4. [選択モード] ドロップダウン リストから、次のいずれかを選択します:
    • 明るさ:クリックした画像上の領域に近い明るさのピクセルが選択されます。
    • カラー:クリックした画像上の領域に近い明るさと色合のピクセルが選択されます。
    • カラーを選択して範囲選択するのが一般的です。

    • RGB:クリックした画像上の領域に近いレッド、グリーン、ブルー (RGB) のピクセルが選択されます。

[プレビュー]ボタンを長押しすると選択範囲マスクのプレビューを表示できます。

編集ツールや特殊効果を選択して、選択範囲に適用することができます。

四角形または楕円形選択ツールを使用するには:

  1. [四角形]ボタンまたは[楕円形]ボタンのいずれかを選択します。
  2. クリック&ドラッグして選択範囲を描きます。
  3. 次のいずれかを実行します:
    • すでに選択されている範囲にさらに範囲を追加するには、Shiftキーをホールドした状態で、または [選択範囲に追加] ボタンを使って、オリジナルの選択ラインの一部を含む選択範囲をドラッグします。マウスを放すと、選択範囲が追加された形で表示されます。
    • 複数の領域を選択範囲に追加するには、Shiftキーをホールドした状態でドラッグを繰り返し、複数の領域を追加します。
    • 既存の選択範囲から領域を削除するには、Ctrlキーをホールドした状態で、または [選択範囲から削除]ボタンを使って、削除したい領域と交わる選択範囲をドラッグします。マウスを放すと、選択範囲に含まれていた領域がドラッグした部分だけ選択範囲より削除されます。

[プレビュー]ボタンを長押しすると選択範囲マスクのプレビューを表示できます。

編集ツールや特殊効果を選択して、選択範囲に適用することができます。

多角形選択ツールを使用するには:

  1. [多角形]ボタンを選択します。
  2. 画像の任意の場所をクリックして範囲選択を開始します。
  3. 選択ラインの方向を変更するには、もう一度クリックします。
  4. 範囲選択を完了するにはダブルクリックします。
  5. 次のいずれかを実行します:
    • すでに選択されている範囲にさらに範囲を追加するには、Shiftキーをホールドした状態で、または [選択範囲に追加] ボタンを使って、オリジナルの選択ラインの一部を含む選択範囲をドラッグします。ダブルクリックすると、選択範囲が追加された形で表示されます。
    • 複数の領域を選択範囲に追加するには、Shiftキーをホールドした状態でドラッグを繰り返し、複数の領域を追加します。
    • 既存の選択範囲から領域を削除するには、Ctrlキーをホールドした状態で、または [選択範囲から削除]ボタンを使って、削除したい領域と交わる選択範囲をドラッグします。ダブルクリックすると、選択範囲に含まれていた領域がドラッグした部分だけ選択範囲より削除されます。

[プレビュー]ボタンを長押しすると選択範囲マスクのプレビューを表示できます。

編集ツールや特殊効果を選択して、選択範囲に適用することができます。

ブラシ選択ツールを使用するには:

  1. [ブラシ選択]ボタンを選択します。
  2. スマート ブラシのドロップダウンメニューからオプションを選択します。
  3. カラー

    ブラシ中心のピクセルの色値にどれだけ近いか (しきい値設定によって異なる) によって、ピクセルを選択します。

    明るさ

    ブラシ中心のピクセルの明るさの値にどれだけ近いか (しきい値設定によって異なる) によって、ピクセルを選択します。

    マジック

    ブラシ中心の色値の明るさの値の組み合わせにどれだけ近いか (しきい値設定によって異なる) によって、ピクセルを選択します。

  4. [しきい値]スライダを使用して、選択されるピクセルの範囲を増減させます。
  5. 選択したい色または明るさにカーソルを合わせ、クリック & ドラッグで選択範囲を作成します。

選択範囲から領域を削除するには、選択を解除したい領域で右クリック & ドラッグします。

ブラシを既定の選択ツールとして使用するには、Shiftキーをホールドした状態でブラシを使用します。

編集ツールや特殊効果を選択して、選択範囲に適用することができます。

スライダーを右クリックすると既定値に戻します。

AI オブジェクト選択を使用するには:

  1. [AI オブジェクトの選択] ボタンを選択します。
  2. 画像上で、マウスの左ボタンをクリックしたまま、選択するオブジェクトの周囲を描きます。
  3. マウス ボタンを放すと選択が完了します。
  4. 既存の選択範囲に追加するには、Shift を押したままにするか、コンテキスト バーの 選択範囲に追加 ボタンを押して、次のような図形を描きます。 元の選択行の一部が含まれます。
  5. マウスを放すと、元の選択範囲が拡張され、追加部分の外側の端が含まれます。

  6. 選択範囲から削除するには、Ctrl を押したままにするか、コンテキスト バーの 選択範囲から削除 ボタンを押して、以下を含む図形を描画します。 元の選択範囲の一部、または完全に囲みます。

スカイセレクト」の使用:

スカイセレクト」ツールを使用すると、画像の天空を自動的に選択できます。

セレクト」をクリックして、「AIスカイセレクト」を選択します。

話題を選択してください」の使用:

話題を選択してください」ツールを使用すると、画像の主題を自動的に選択できます。

セレクト」をクリックして、「AIが話題を選択しました」を選択します。

空の選択を使用するには:

空の選択 ツールを使用すると、画像内の空を自動的に選択できます。

[選択] をクリックします。 AI 空を選択するか、Ctrl + Shift + Q を押します。

 

ツールを組み合わせて使用する

選択範囲ツールは、複数のツールと組み合わせて使用することも可能です。例えば、[マジックワンド]を使用して特定の色を含んだ大まかな領域を選択した後、[フリーハンド投げ縄]に切り替えて選択範囲の追加と削除を行うことができます。あるいは、[四角形]選択を使用して大まかな領域を大きく選択した後、[フリーハンド投げ縄]で微調整を行うことができます。

選択範囲 ツールを組み合わせて使うには:

  1. ツールを選択して範囲を指定します。
  2. 別の選択範囲ツールを選択します。
  3. [選択範囲に追加]ボタンを押します。
  4. また新たに範囲を選択します。

選択範囲をプリセットとして保存するには:

使用した設定は、後で利用する際のプリセットとして保存することができます。範囲選択ツールで範囲を選択したら、[選択] | [選択範囲を保存する]をクリックします。

以前保存した選択範囲を使用するときには、[選択] | [選択範囲をロード]をクリックします。

保存した選択範囲を削除するには、[選択] | [選択範囲を管理]をクリックします。

選択範囲を切り取って貼り付けるには:

  1. 選択範囲を決定します。
  2. 以下のいずれかの操作を行います。
    • Ctrl + Cまたは Ctrl + Xを押します。
    • [編集] | [コピー]を選択します。
  3. 以下のいずれかの操作を行います。
    • Ctrl + Pを押します。
    • [編集] | [貼り付け]を選択します。

レイヤーエディタで、選択中の (アクティブな) レイヤーの上に新しいレイヤーが作成され、そこに選択範囲が貼り付けられます。

選択したピクセルを削除するには:

画像内またはマスク内で選択した領域を削除できます。削除したピクセルを取り戻すには、[元に戻す] ボタンを使用します。

  1. 選択範囲を決定します。
  2. [選択] | [選択したピクセルを削除]を選択します。

Alt + Delete キーを押してもピクセルを削除できます。

選択範囲からレイヤーマスクを作成するには、選択範囲からマスクを追加または削除するか、マスクを選択範囲と交差させます。

レイヤーでマスクを使用する」を参照してください。

選択範囲を調整する

選択ツールの1つを使用して選択を行うと、選択を大きくしたり小さくしたりできるので、編集が簡単になります。このプロセスは、選択範囲の端をシフトするか、選択範囲をぼかして柔らかくします。

選択を調整するには:

  1. 上記の選択ツールのいずれかを使用して選択を行います。
  2. [選択] | [調整] または、Ctrl+ Shift + Nをクリックします。
  3. [選択範囲の調整]パネルで、[エッジのシフト]スライダーを使用して、左にスライドしてエッジを内側に移動するか、右にスライドしてエッジを外側に移動します。また、フェザリングスライダーを使用して、選択範囲のエッジを柔らかくします。これにより、トランジションがスムーズになります。
  4. [ 完了]をクリックし て、調整した選択範囲を保存します。

調整された選択範囲をプリセットとして保存できます。

選択範囲を絞り込む

特定のカラートーン、明るさの値、スキントーンに選択範囲を絞り込むことができます。

色またはトーンでピクセルを選択するには:

  1. [選択] | [ピクセル ターゲット]をクリックします。
  2. [ピクセル ターゲット] パネルの設定を以下のように設定します。
  3. [OK]を押します。対象の色やトーンが選択されます。

輝度選択

画像の明るさに基づいて選択範囲を作成できます。ピクセルは明るいほど、選択範囲に含まれやすくなります。

明るさでピクセルを選択するには:

[選択] | [輝度選択]をクリックします。

 

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