カタログ ペインは ACDSee の中で最も便利なペインの 1 つで、ファイルの整理、並べ替え、グループ分け、検索や管理に必要なツールを数多く搭載しています。
カテゴリを使用すると、ファイルを簡単、合理的に管理することができます。ファイルにカテゴリを適用しても、そのファイルがフォルダから移動されたり、コピーが作成されることはありません。カテゴリはユーザーの希望にあわせてシンプルあるいは複雑に設定することができ、カテゴリの名前もユーザーが指定することができます。ユーザーが一目見ただけでわかるように、異なる種類のアイコンが用意されています。カテゴリとファイルが適用されたら、カテゴリ別に検索、並べ替え、グループ分けができるようになります。
ファイルをカテゴリに適用する方法の 1 つに、ファイル一覧からファイルを選択し、希望するカテゴリ上に直接ドロップする方法があります。カテゴリの適用されているファイルには、ファイル一覧のサムネイル上にブルーのタブが表示されます。ファイルには複数のカテゴリを適用できますが、表示されるブルーのタブは 1 つのままになります。包括的な カテゴリ 管理を行うには、プロパティ ペインのカテゴリ タブを使用します。
キーワードはファイルを効率的に整理する方法の一つです。階層構造を利用してスマートに整理できます。プロパティ ペインのカタログ タブで作成した キーワード の階層ツリーは、画像を選択しなくてもカタログ ペインのキーワードセクションに表示されます。右クリックのコンテキスト メニューを使用してキーワードを管理するためのグループを使用できます。画像にキーワードをドラッグしたり、キーワードを画像にドラッグすることによりすばやくキーワードの割り当てが可能です。
画像やファイルに 1 から 5 までの 重要度 を適用することができます。重要度を適用すると、重要度に基づいて検索、並べ替え、管理ができるだけでなく、重要度やカテゴリ、自動カテゴリと組み合わせてこれらの作業を行うこともできます。 ファイルに複数の重要度を適用することはできませんのでご注意ください。重要度の適用されているファイルには、ファイル一覧のサムネイル上にその数字が表示されます。
カラーラベル はさまざまな使い方でファイルの管理に役立ちます。ワークフローの段階別に異なる色を使い分け、写真のレビュー時にカラーラベルを割り当てることができ、カラーラベルの名前も変更可能です。
ほとんどのデジタルカメラは、写真撮影時に、そのファイルに関する情報を作成し埋め込みます。この情報はメタデータと呼ばれ、カメラ名や機種、ファイルのサイズ、シャッター速度、撮影時のカメラ設定などが含まれます。ACDSee はこの情報を使用して、自動カテゴリを作成します。自動カテゴリ をクリックすると、 ACDSee はそのメタデータに属している画像を検索します。例えば、特定のカメラで撮影された、特定サイズの画像のみを探すなど、複数の自動カテゴリを選択してファイルを検索することができます。また、プロパティ ペインを使用して、この情報を追加することが可能です。
同じ検索条件を頻繁に使うような場合、その条件をプリセットとして保存し、後で使用すると便利です。保存済み検索 は、検索ペインの上部およびカテゴリ ペインに表示されます。 カテゴリ ペインでは、名前をシングルクリックする、あるいはイージーセレクト バーの白いチェックボックスクリックするだけで使用可能です。
カタログ ペインで保存済み検索を新規作成するには:
[検索] ペインが開かれます。
カタログ ペインの [保存済み検索] と、検索 ペインの [保存済み検索] ドロップダウン リストに新規の保存済み検索が表示されます。
スペシャル アイテムを使用して、データベース内の全画像、未分類の画像、タグの付いた画像などを素早く表示することができます。次のいずれかを選択します:
すべてのファイル タイプにカテゴリまたは重要度を適用することができますが、スペシャル アイテム機能では、画像のみが適用対象となります。
ファイルに重要度やカテゴリを設定すると、この情報は ACDSee データベースに保存されます。各ファイルにこの情報を埋め込むことで、ファイルの場所を移動したり、ファイルを共有したり、必要に応じて情報を取得したりという作業を簡単に行うことができます。データベースでは、情報は特定のファイルと常に関連付けられています。Windows エクスプローラのように、 ACDSee 以外のアプリケーションを使用して移動または名前の変更が行われると、そのファイルと ACDSee データベースのリンクが壊れてしまいます。各ファイルに情報を埋め込んでおけば、このような事態が発生しても、データベースを再構築して情報を取り込むことができます。
プロパティ ペインを使用 して、キャプションやキーワードなどを ACDSee データベースに追加することも可能です。時間をかけてカテゴリやキーワード、注記などを適用すると、ファイルの検索や整理が楽になります。
ACDSee は、 XMP を使用して ACDSee メタデータを各ファイルに埋め込みます。 XMP に対応しているのは一部のフォーマット、拡張子のみです。GIF、 JPEG、 DNG、 PNG、 PSD、 TIF は対応しています。これらのファイル フォーマットの場合、 ACDSee メタデータはファイル内部に埋め込まれますので、名前を変更したり、ファイルを ACDSee の外へ移動しても ACDSee メタデータは抽出可能です。現時点で XMP をサポートしていない RAW、 ABR の場合、 ACDSee メタデータは、サイドカー ファイルに書き込まれ、同じフォルダに保存されます。サイドカー ファイルは元のファイルとは別ファイルであるため、名前の変更やファイルの移動は一緒に行う必要があり、そうしないと ACDSee メタデータは失われます。
イージーセレクト バーは、フォルダ ペインおよびカタログ ペインの左側にある縦列のバーです。イージーセレクト バーを使用して複数のフォルダやカテゴリを選択し、ファイル一覧ペインにそれらの内容を表示することができます。カタログ ペインでイージーセレクト バーを使用し、ユーザーの希望するカテゴリ、重要度、自動カテゴリ、保存済み検索、スペシャル アイテムを選択することも可能です。例えば、重要度 1 の付けられている画像で [人物] カテゴリが適用されているすべての画像など、ユーザーの希望する組み合わせで表示することができます。
また、イージーセレクト バーをブラウズ検索ペインで使用することも可能です。
完全一致/部分一致 ボタンとイージーセレクトを合わせて使用すれば、カタログ ペインは特定条件でファイルを探すことができるパワフルな検索ツールとなります。
イージーセレクトバーを適用するには:
カタログ ペインで、表示したい各項目の左にあるインジケータを選択します。選択されるとインジケータの方向が変わりますので、項目を確認することができます。
カテゴリや重要度、またそれらのコンビネーションを選択し、条件に一致するファイルがない場合、空白のサムネイルと共にファイル一覧にメッセージが表示されます。ファイルを含んだフォルダに素早く戻るには、 [戻る] をクリックします。
カテゴリが割り当てられたファイルを表示するには:
1 つ以上のカテゴリ、重要度、自動カテゴリ、保存済み検索またはスペシャル アイテムを選択します。カテゴリ ペインに割り当てられたファイルは、ファイル一覧ペインで表示されます。
ファイル一覧の上部にあるコンテンツ バーに、現在選択されているカテゴリやアイテムが表示されます。ブラウズ検索ペインを使用して、特定のフォルダ内にある特定のカテゴリ、重要度またはアイテムに絞り込んでブラウズすることができます。
カタログ ペインには、完全一致/部分一致 ドロップダウン リストが 2 つ備えられています。 ペインの上部にあるリストはカテゴリ用、中部にあるリストは保存済み検索用です。完全一致/部分一致 オプションを使用すると、ファイル一覧に表示されるサムネイルが次のように絞り込まれます:
カタログ アイコン
|
カテゴリ |
カテゴリと適用されているファイルを識別します。 |
|
重要度 1 ~ 5 |
ファイルの重要度を表示します。 |
|
新規の保存済み検索 |
保存済み検索を新規作成することが可能な検索ペインが開かれます。 |
|
保存済み検索 |
保存、新規保存のメニューが表示されます。 |
|
イージーセレクト インジケータ (選択済み) |
カテゴリ、重要度、自動カテゴリまたはその他のアイテムを選択し、ファイル一覧ペインに表示します。 |
|
イージーセレクト インジケータ (選択解除) |
カテゴリ、重要度、自動カテゴリまたはその他のアイテムの選択を解除します。 ファイル一覧ペインには表示されません。 |
|
部分一致/完全一致 |
ファイル一覧ペインに表示される画像をコントロールします。 |
カタログ ペインでアイコンを非表示にするには、 [ツール] メニューから [ACDSee オプション]、 [カタログ] を選択します。[ACDSee オプション] ダイアログボックスで、 [カテゴリ、重要度、カラーラベル、特別項目用にアイコンを表示する] のオプションを無効にします。